手続き

9分で読了 ・ 2026/05/06 更新

退職前にやるべき準備チェックリスト — 失業保険を最大化する10手順

退職を決めた段階で、失業保険を最大化するためにやっておくべき準備が10項目あります。被保険者期間の境目チェック、退職時期の調整、離職票の記載依頼、書類の確保、健康保険・年金の手続き準備──退職前の段取りで給付額が数十万円変わります。

退職届を出す前に、失業保険を 最大化 するための10の準備項目があります。退職時期の1ヶ月の調整、書類の事前確認、診断書の取得タイミング── どれも退職後では取り返せない準備です。

退職を決めた段階から本記事のチェックリストを順に進めれば、見落としなく給付額を最大化できます。

10項目チェックリスト

退職届提出前の段取り。

項目1: 被保険者期間の境目チェック

確認内容

雇用保険の被保険者期間が 9年11ヶ月や19年11ヶ月 の方は、1ヶ月延長で給付日数が増える可能性。

境目と効果

期間境目自己都合会社都合(45〜59歳)
9年→10年90→120日(+30日)270→330日(+60日)
19年→20年120→150日(+30日)330→330日(同じ)

賃金日額6,750円の場合、+30日で 約20万円 の差。

アクション

入社年月を確認し、退職時期を調整できるなら境目を越えるタイミングを選択。

項目2: 退職時期の最適化

賃金算定基礎期間

賃金日額は退職前 6ヶ月 の総支給額平均で算出。残業代が多い時期を含めると賃金日額が上がります。

月末と月初

月末退職の方が、その月の賃金が算定に含まれやすく、賃金日額が高くなる傾向。

賞与は除外

賃金日額の算定基礎には賞与は含まれません。賞与受給後の退職が家計上有利。

項目3: 離職票の離職理由欄

重要性

離職理由欄の記載が、ハローワークでの認定区分(自己都合・会社都合・特定理由)を決定。

記載の希望

  • 通常の自己都合 → 「労働者の都合による離職」
  • 会社都合 → 「事業主の都合による離職」
  • 特定理由(病気・介護・転勤等)→ 該当事由を明記

退職届を提出する前に会社の人事部門と相談。

項目4: 雇用保険被保険者証の所在確認

入社時に発行されている雇用保険被保険者証の所在を確認。失くしている場合、ハローワークで再発行可能(即日発行)。

項目5: 賃金台帳・給与明細の保管

退職前6ヶ月の給与明細を すべて保管。離職票の賃金額に異議がある場合の証拠。

項目6: 退職金の手続き

「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出することで、退職金の優遇課税が適用。提出しないと退職金額の 20.42% が源泉徴収され、後日確定申告で還付。

項目7: 健康保険切替の検討

退職後の健康保険は3つの選択肢:

  1. 任意継続(在職時の健康保険を継続、最長2年)
  2. 国民健康保険(市町村で加入)
  3. 配偶者の扶養(年収条件あり)

それぞれの保険料を試算して、最も安い選択を。詳しくは退職後の健康保険記事を参照。

項目8: 国民年金の手続き

退職と同時に厚生年金から国民年金に切替。市町村窓口で手続き。

支払い困難な場合は 免除制度 の申請を検討。

項目9: 住民税の確認

住民税は前年所得ベース。退職後も支払い継続が必要。

退職時期によって徴収方法が変わる:

  • 1〜5月退職: 残額を最終給与で一括徴収
  • 6〜12月退職: 普通徴収(自分で支払い)に切替

項目10: 病気・介護等の診断書

特定理由離職者の認定を受けたい場合、退職前の診断書取得が必須。退職後の取得では遡及的な証明となり認定が困難。

退職届提出後にやること

退職届を提出してから退職日まで、追加で確認すべき事項。

引き継ぎ書類の作成

業務の引き継ぎだけでなく、自分の手元に残すべき書類を整理:

  • 業務上の連絡先
  • 業務マニュアル
  • 自分の評価記録(参考資料として)

健康保険の任意継続申請

退職日から 20日以内 に申請が必要。期限超過で任意継続不可。

退職証明書の発行依頼

転職時に求められる場合があります。退職時に発行依頼。

退職金の入金確認

退職金の支給時期を会社に確認。1〜3ヶ月後の支給が一般的。

退職後すぐにやること

退職翌日〜2週間

  • 健康保険の切替手続き(任意継続なら20日以内)
  • 国民年金の手続き(市町村窓口)
  • 離職票の到着確認

退職後2週間〜1ヶ月

  • 離職票を受け取り、ハローワークで求職申込み
  • 雇用保険受給説明会の出席
  • 国民健康保険軽減措置の申請(該当者)

退職後1ヶ月〜2ヶ月

  • 待期7日経過 → 給付制限期間
  • 第1回認定日に向けた求職活動実績の確保
  • 教育訓練給付の利用検討(給付制限解除)

あなたのケースで準備項目を整理

退職予定日・年齢・被保険者期間を入れると、ご自身に必要な準備項目とスケジュールが表示されます。

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出典・参考


最終更新: 2026年5月6日 改訂履歴: 2026/04/26 — 初版公開

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