「離職票がいつまで経っても会社から届かない」「離職票を見たけど、自己都合と書かれていて納得いかない」── 失業保険の手続きで最も問題が起きやすい書類です。
この記事では離職票の読み方・受け取り方・問題対応を整理します。
離職票-1 と 離職票-2 の違い
離職票-1(雇用保険被保険者離職票-1)
- 被保険者番号
- 氏名・生年月日
- 離職日
- 振込先口座記入欄
- 主な情報は本人確認用
離職票-2(雇用保険被保険者離職票-2)
- 離職理由(最重要)
- 退職前6ヶ月の賃金額
- 賃金支払対象期間
- 離職前の労働日数
- 主な情報は給付額・給付日数の算定基礎
両方が揃っていないと、ハローワークでの手続きができません。
離職票が届くまでのタイムライン
通常の流れ
- 退職日
- 会社が 離職証明書 を作成
- 会社がハローワークに離職証明書を提出
- ハローワークが 離職票 を発行
- ハローワークから会社経由で本人に郵送
通常 2週間程度 で本人の手元に届きます。
届かない場合の対処
3週間経過で届かない場合:
- 会社の人事部門に電話で催促
- 会社が手続きを忘れている可能性あり
1ヶ月経過で届かない場合:
- 住所地のハローワークに相談
- ハローワークから会社へ催促
2ヶ月経過しても届かない場合:
- ハローワークで「離職票なしの仮手続き」を申請
- 会社の登記情報・倒産情報をハローワークが調査
- 仮の受給資格決定が可能
離職理由欄の読み方
離職票-2の最重要項目です。具体的な記載例。
自己都合扱い(給付制限あり)
- 「労働者の都合による離職」
- 「労働者の個人的事情による離職」
- 「労働契約期間満了(自己希望なし)」
会社都合扱い(特定受給資格者)
- 「事業主の都合による離職」
- 「人員整理のための離職」
- 「事業所閉鎖のための離職」
特定理由離職者扱い
- 「期間満了で更新希望ありだが叶わなかった」
- 「妊娠・出産による離職」
- 「介護による離職」
- 「配偶者の転勤による離職」
- 「通勤困難(会社移転等)による離職」
離職理由に異議がある場合
「会社都合と認識しているのに自己都合と記載された」「特定理由に該当するはずなのに自己都合扱い」── ハローワークで異議申立てが可能です。
異議申立ての方法
- ハローワークで離職票を提出する際、「異議あり」を申告
- 異議の根拠を記載した書類を提出
- 必要な証拠書類を添付(解雇通知書・診断書・転勤辞令等)
- ハローワークが会社に確認 → 離職理由を再判定
異議が認められやすいケース
- 解雇通知書が存在する
- 退職勧奨のメール・録音がある
- 業務継続困難の医師の診断書
- 配偶者の転勤辞令
- 親族の介護証明
実態として「会社主導の離職」または「やむを得ない事情」であれば、認められる事例が多くあります。
離職票の保管
離職票は失業保険の手続き完了後も 大切に保管。次のような場面で再使用される可能性。
- 受給期間延長解除時
- 認定日のトラブル時
- 確定申告時の確認資料
- 将来の被保険者期間通算の証拠
最低でも 5年間 は保管することを推奨します。
離職票の再発行
紛失時
ハローワークで即日再発行可能。
- 持参物: 本人確認書類(マイナンバーカード等)
- 必要書類: 紛失届
- 手数料: 無料
退職した会社が倒産している場合
- ハローワークで「離職票なしの仮手続き」を申請
- 雇用保険被保険者証 + 給与明細6ヶ月分があればOK
- ハローワーク内部で被保険者期間を確認
離職証明書との違い
「離職証明書」と「離職票」は別の書類。
| 書類 | 発行元 | 用途 |
|---|---|---|
| 離職証明書 | 会社 | ハローワークへの提出用(離職票発行の元書類) |
| 離職票 | ハローワーク | 本人がハローワークで手続きする際の主要書類 |
離職証明書は会社からハローワークに送られ、それをもとにハローワークが離職票を発行する関係です。
退職証明書(別の書類)
転職時に求められる「退職証明書」は、また別の書類。
- 発行元: 会社
- 用途: 次の会社の入社手続き(社会保険手続き等)
- 退職日・在職期間・職位等を証明
退職時に会社に発行依頼することを推奨。
あなたの離職票発行スケジュール
退職予定日を入れると、離職票の到着予定日と求職申込みのタイミングが表示されます。
出典・参考
最終更新: 2026年5月6日 改訂履歴: 2026/04/27 — 初版公開