計算方法

9分で読了 ・ 2026/05/05 更新

失業保険、結局いくらもらえる?年収・年齢・退職理由で変わる早見ケース集

失業保険の総受給額は年収・年齢・被保険者期間・退職理由で変動。月収20万円〜60万円の方が自己都合・会社都合それぞれで受け取れる総額を、12のケースで早見できる表に整理しました。「自分の年収帯だと総額いくら」が一目で分かる早見集です。

「自分の年収だと、失業保険って結局いくら?」── この問いに答える早見集です。

計算式そのものは別記事(失業保険の金額はどう計算する?)で扱っていますが、本記事では 「年収 × 退職理由 × 被保険者期間」の典型ケースで総額がいくらになるか を、12のケースで一覧できるように整理しました。

ご自身に近い年収帯と勤続年数の組み合わせを見ていただければ、概算の総受給額が即座に把握できます。

早見の前提条件

各ケースは次の前提で算出しています。

  • 退職前6ヶ月の月例賃金(賞与除く)が均等
  • 残業代・諸手当を含む総支給額
  • 年齢区分による給付率差は反映済み
  • 令和7年8月1日改定後の基本手当日額・賃金日額上限を適用
  • 端数は1円未満切り捨て

実支給額は、賃金日額算定基礎期間の取り方や残業代の月別ばらつきで ±3% 程度の幅が出ます。

ケース集①:自己都合・5年勤続(給付日数90日)

年齢月収賃金日額基本手当日額総受給額
28歳20万円6,667円5,067円456,030円
30歳25万円8,333円5,737円516,330円
35歳30万円10,000円6,750円607,500円
35歳35万円11,667円7,407円666,630円
40歳40万円13,333円6,891円620,190円

5年勤続の自己都合の方は、所定給付日数が90日。総受給額は概ね 45〜70万円 のレンジに収まります。

待期7日 + 給付制限1ヶ月(2025年4月以降)を経て支給開始のため、退職から最終支給まで約5ヶ月を要する点には注意が必要です。

ケース集②:自己都合・15年勤続(給付日数120日)

年齢月収賃金日額基本手当日額総受給額
38歳35万円11,667円7,407円888,840円
40歳40万円13,333円6,891円826,920円
45歳50万円16,667円8,333円999,960円

15年勤続の方は給付日数120日。総受給額は 80万〜100万円 のレンジ。月収50万円・45歳の方が、上限額(45〜59歳で8,870円)の影響を受けつつ、概ね 100万円弱 となります。

ケース集③:会社都合・10年勤続(給付日数240日)

年齢月収賃金日額基本手当日額総受給額
32歳30万円10,000円6,750円1,620,000円
38歳40万円13,333円6,891円1,653,840円
45歳50万円16,667円8,333円1,999,920円

会社都合10年勤続の方(45〜59歳)は、給付日数が240日に増えます。総受給額は 160万〜200万円。給付制限なしで、待期7日経過後すぐに支給開始される点も自己都合との大きな違いです。

ケース集④:会社都合・18年勤続(給付日数330日)

最も給付日数が多いケース(45〜60歳未満・10〜20年未満)です。

年齢月収賃金日額基本手当日額総受給額
48歳40万円13,333円6,891円2,274,030円
50歳50万円16,667円8,333円2,749,890円
55歳60万円20,000円(→17,740円上限)8,870円(上限)2,927,100円

総受給額は 220〜290万円 のレンジ。基本手当日額の上限(45〜59歳で8,870円)に達する月収50万円超の方は、給付率が見かけ上 50%以下 に下がる現象が起きます。

これは雇用保険制度の累進設計(賃金が低いほど高率)の裏返しでもあります。「高所得者ほど給付率が下がる」ことで、低所得者により手厚い給付を回す財源バランスが取られています。

ケース集⑤:60〜64歳・特殊な給付率レンジ

60〜64歳の方は、給付率の下限が 45% に下がります(他の年齢区分は50%)。

月収賃金日額基本手当日額自己都合120日(10〜20年勤続)会社都合240日
30万円10,000円約4,990円598,800円1,197,600円
40万円13,333円約5,800円696,000円1,392,000円
50万円16,667円約7,500円(上限7,623円)900,000円1,800,000円

定年退職や継続雇用満了の場合、給付制限なしで支給開始される一方、基本手当日額の年齢区分上限が下がるため、総受給額は45〜59歳より少なくなります。

ケース集⑥:65歳以上・高年齢求職者給付金(一時金)

65歳以上で離職した場合、基本手当ではなく 高年齢求職者給付金 という別制度の対象となります。

被保険者期間給付日数月収40万円の場合の一時金
1年未満30日分約174,000円
1年以上50日分約290,000円

一時金として一括支給され、老齢年金との 併給可能 という大きな利点があります。詳細は65歳になる前に辞めた方がいい?で解説しています。

早見の落とし穴

最後に、早見表だけで判断する際の注意点を3つ挙げます。

落とし穴①:上限額に注意

月収50万円超の方は、基本手当日額の年齢区分上限(45〜59歳で8,870円)で頭打ちになります。「月収100万円なら給付額も2倍」とはなりません。実質給付率は所得が高くなるほど見かけ上下がります。

落とし穴②:被保険者期間の境目

被保険者期間自己都合会社都合(45〜59歳)
9年11ヶ月90日270日
10年0ヶ月120日330日

たった1ヶ月の差で給付日数が 30日(90日 → 120日) または 60日(270日 → 330日) 変わるケースがあります。退職時期の調整余地がある場合、被保険者期間の境目を意識する価値があります。

落とし穴③:再就職した場合は満額受給できない

満期まで受給するには、所定給付日数の期間中、認定日ごとに「失業の状態」と「求職活動実績」を申告し続ける必要があります。途中で再就職した場合は、その時点で支給打ち切りとなりますが、残日数の 70%(または60%)が再就職手当 として一時金で受け取れる例外措置があります(詳細は再就職手当って結局いくらもらえる?で解説)。

あなたの年収・年齢で具体額を試算

早見表は概算ですので、実際の金額はご自身のケースで試算するのが正確です。

シミュレーターで自分のケースを計算する →

出典・参考


最終更新: 2026年5月5日 改訂履歴: 2026/05/05 — 令和7年8月賃金日額改定を反映 / 2026/04/12 — 初版公開

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